「勉強」と「心の成熟」

こんにちは!

円アカの見上です!

今日は、「勉強」と「心の成熟」についてお話をしようと思います。

 

よく小学校1~2年生のご家庭に、「トップクラス問題集クラス」と「はなまるリトルクラス」の違いを聞かれます。そのときにお話しする内容の1つとして「心の成熟度」のお話をさせていただきます。

 

トップクラス問題集は、我慢強く考えていかなければいけない問題が多数出題されています。

非常に良い問題集ですが、「心が成熟していない小学生」にこの問題集を使用すると、逆効果になってしまうケースが多くあります。

「心が幼い」と目の前にあるレベルの問題を受け入れることができません。

また、「北嶺などのある程度のレベルの中学受験では、心が成熟している子のほうが合格しやすいという話をよく聞くがどうでしょうか。」ということを聞かれることもあります。

これは「Yes」か「No」で言えば、「Yes」だと思います。

 

北海道の学校で言えば、北嶺中学校レベルの問題は、北海道公立高校入試レベルの問題よりも「かなり難しい」です。コアマスター、予習シリーズなどの中学受験専門のテキストを使用して勉強しなければ太刀打ちできません。

 

先ほどの「トップクラス問題集」と同じことが言えますが、これも「心が幼い」と「勉強する本人」は、我慢強く考え勉強をすることが難しいので、難易度の高い問題を受け入れることができません。おそらく「本人のストレス」になるだけです。

 

これは「高校入試」でも同じことが言えます。

高校入試では、当日点と内申点の両方を考慮していかなければなりません。

北海道公立高校入試では内申点は中1~3まで全て評価の対象で、定期テストが「評価の軸」となってきます。

定期テストは一定の時期に定期的に実施されるので、勉強には「期限・期日」があるということが言えます。

 

そこに勉強が間に合わなければ点数が悪くなって、高校入試での選択肢は減ってきます。

それを少しでも阻止するために講師側も真剣ですから優しく言って伝わらなければ、かける言葉もだんだん厳しくなってきます。

 

そのときに「自分のこととしてよしやってみよう」と思う生徒もいれば、「ただの悪口で、言われている理由もわからない」と思う生徒もいます。この違いを考えたときに、学習塾の環境は同じ、学校の環境も同じ。

 

つまり、それ以外の今まで育ってきた環境で培われた「心の成熟度」で「捉え方・感じ方が違う」のだろうなと思います。小学生に言ってわかることが、中学生に言ってもわからないこともあります。

 

非常に難しいですが「心の成熟度」は、学年が上がれば勝手に解消される問題ではないということです。

「トップクラス問題集」や「中学受験」のように「勉強をして自分のために身に付けていこう」と「本人が気づいたり思ったりする」ためには、「心の成熟が必要である」ということです。

 

「学力」以上に「心の成熟度」が非常に重要であるなと子どもたちを見ていて感じます。

まずは「目の前の勉強」が、「自分の未来」にどのように繋がっていくのか、高校進学後にどのように活きてくるものなのかなど、「楽しいことや夢」だけではなく「現実的な視点」で、「理由や背景」を「よく考える習慣」をまずはつけてみると良いかもしれませんね。

「長期的な視点を持てる」ようになり、「心が成長してくる」のではないでしょうか。