「見えないこと」は「存在しないこと」ではない

こんにちは!円アカです!

まずは以下の表をご覧ください。

合格偏差値

この表は駿台中学生テストの「札幌南高校、札幌北高校」と「東京の都立高校」を主に記した合格確実ライン(合格率80%以上)の偏差値を表したものです。

 

この表でポイントになってくるのが北海道の中で高校受験をしようとしたら、札幌南・札幌北よりも上の高校が北海道内に存在しないということです。つまり、北海道の中では存在しないので、札幌南(偏差値:56.8)、札幌北(偏差値:55.8)の合格確実ラインの偏差値よりも上の偏差値を持っている中学生も札幌南や札幌北に混ざって進学をしてきているということです。そして、その上の偏差値を持っている中学生の立ち位置の幅が重要になってきます。

 

一例で、札幌南高校は東京の同じ公立高校に混ぜると、都立高校の順番でいけば5番手です。つまり札幌南高校を受験する中学生の学力の層は、東京の都立高校の基準でいくと4~5校くらいに分けられるはずの幅があることになりますが、上の高校が存在しないので、本当ならば4~5校くらいに分けられるはずの学力の層が固まって進学してきているということになります。

 

偏差値の幅でいえば「都立日比谷~札幌南までの偏差値」は「約10の幅」があります。これで「合格=横一線のスタート」と言えるでしょうか。この差は、道コンや定期テストをいくら受験してもわかりません。道コンでは、札幌南高校で言えば、SS69を基準に「2~3くらいしか違いがある」ようにしか見えません。しかし、見えていないだけで、駿台中学生テストをすると現実は「かなりの偏差値の差が存在している」ということです。「見えないこと」は「存在しないこと」ではないということです。

 

札幌公立TOP5校より「SS(偏差値)が下の高校」は、SS毎に小刻みにきちんと切られているので、「横一線のスタートの環境」である可能性が高く、「道コンや定期テストの基準」で高校を選んでも問題ないのかなと思います。

 

しかし、札幌公立TOP5校は、北海道にそれ以上の偏差値の高校が存在しません。道コンだけでは進学後は横一線のスタートになるように見えてしまいますが、駿台中学生テストの偏差値の基準で見れば、「偏差値65の中学生」もいますし、「偏差値56の中学生」も存在します。偏差値表の基準でお話をしていますが、実際に模試を受験すると、道コンでSS60後半の中学生も、駿台中学生テストをすれば偏差値40台の中学生もいるので、「偏差値20」は上から下まで開きます。「こういった現実・自分の本当の立ち位置」を知らなければ、「札幌公立TOP5校に入学後に自分がどの程度通用するかということが分からない」ので、「4月に入学をした後の出たとこ勝負になってしまう」可能性が非常に高くなります。

 

札幌公立TOP5校に向陵中から毎年約100名の合格者が出ます。ですが、駿台中学生テストの個人成績表と道コンの個人成績表を付け合わせると、旧帝国大学などの難関大学に現役で合格できる順位は「学年順位5位以内が目安(向陵中の5位で、北嶺中では40位くらい)」です。

 

何回かブログの中で、駿台中学生テストの受験をすすめていますが、中1、中2の向陵生で、札幌公立TOP5校への進学を本気で考えている人はぜひ受験をしてみてください。

 

というか、絶対に必要な模擬試験だと思います。6月・8月の駿台中学生テストは北嶺中も受験するので北海道内順位40位以内、11月・1月は北嶺中は受験をしないので偏差値60前後が「札幌公立TOP5校→難関大学現役合格の目安」だと考えれば良いと思います。

 

もしその目安の順位・偏差値に届いていなければ、札幌公立TOP5校に進学後、勉強の面で厳しい環境になる可能性が高いと思います。

 

よく高校入試の合格実績を見て学習塾を選ばれる方がいらっしゃいますが、実は要注意です。

 

首都圏や関西地方などの駿台中学生テストで偏差値60以上の高校を輩出している学習塾ならば問題はありません。高校入試の本番で駿台中学生テストレベルの入試問題が出題される環境なので、駿台中学生テストレベルのところまで通常授業でやってくれます。

 

ですが、北海道の学習塾では「話はかなり別」です。札幌公立TOP5校は公立高校入試のレベルの問題を高得点取れれば合格できるので、通常授業では駿台中学生テストレベルは取り扱いません。「合格だけを目的」にすれば勉強をさせる必要のないレベルだからです。

 

つまり、札幌南高校に何名合格させていたとしても、「合格後を想定したレベル、つまり駿台中学生テストのレベルまでは通常授業でやっていない」ケースがほとんどだということが言えます。その学習塾が「想定している本音のレベル」は、そこで行われている「塾内テスト」を見ればわかるのではないかと思います。テストをしなければ、その生徒がどの程度まで仕上がっているかどうかわからないので、学習塾として想定しているレベルの内容は必ず模擬試験が実施されます。

 

例えば、道コンのみを実施している学習塾は、「想定している本音のレベルは公立高校入試レベルまで」と言えると思います。

 

こういった背景から、円アカでは、小学部の向陵中進学コース(トップクラス)では合判模試を受験し北嶺中(青雲寮コース)に合格できるかどうかの立ち位置(偏差値)、中学部の南高・北高合格コース(トップクラス)では駿台中学生テストを受験し北嶺中の中での中学生段階での自分の本当の立ち位置(難関大学を現役で目指せるかどうかの立ち位置)を明確にしながら通常授業を進めています。

 

駿台中学生テストの北海道内の受験者数を見る限り、駿台中学生テストのためのクラスを設置している学習塾は北海道の中では円山アカデミーだけです。